秋も深まり、京都の街もすっかり色づいてきましたね。 先日、散歩がてら西本願寺へ行ってきました。
境内に入ると、まずは名物の大銀杏がお出迎え。 歴史ある御影堂の屋根と、鮮やかな黄色のコントラスト。この広々とした空間に立つだけで、なんだか心が洗われるような気がします。

さて、今回のお目当ては、境内で開催されていた**「第72回 本願寺献菊展」**です。
お寺と菊、秋の京都らしい渋いイベントかな?と思って近づいてみたのですが……そこに並んでいたのは、私の想像を遥かに超える**「職人技の塊」**たちでした。

■ 完璧すぎて二度見する「まんまる」たち
まず衝撃を受けたのが、こちらのコーナー。


丸い。とにかく丸いんです。
「ドーム菊」や「ダルマ菊」という種類らしいのですが、コンパスで測ったのかと思うほど完璧な球体です。 あまりに整然と花が並んでいるので、「これ、実は精巧な和菓子なんじゃないか?」と疑いたくなるレベル。

白や黄色のポンポンみたいな姿は、可愛らしいを通り越して、ちょっと感動してしまいます。 一輪でも咲くタイミングがズレたり、茎が伸びすぎたりしたら、この綺麗な丸にはならないはず。生産者さんの愛と執念(と、几帳面さ)が凄まじいです。
■ スタイリッシュすぎる「和」のデザイン
丸い菊に癒やされた後は、シュッとした立ち姿が美しいエリアへ。


こちらは「嵯峨菊」など、背の高い種類。 空に向かって真っ直ぐ伸びる花弁は、まるで静止した花火のようであり、繊細なアート作品のようでもあります。
同じ「菊」という植物なのに、育て方ひとつでここまで形が変わるなんて、植物のポテンシャル恐るべしですね。
■ 鉢の中に広がる「大自然」
そして、個人的に一番見入ってしまったのが、盆栽仕立ての作品たち。


岩や流木に根を張らせて、断崖絶壁に咲く野菊のような風景を再現しています。 この小さな鉢の中に、山奥の大自然がギュッと凝縮されているんです。
苔の生え方ひとつとっても風情があって、「ここに住みたい(小人になって)」と本気で思いました。 ただ、これを維持するには相当な技術が必要なんでしょうね……。私が育てたら3日で枯らす自信があるので、大人しくここで鑑賞させていただきます。


看板によると、この献菊展は今年で72回目。江戸時代の行事にルーツを持つそうです。 長い歴史の中で守られてきた伝統と技術。秋の西本願寺で、素晴らしい目の保養をさせていただきました。
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